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えーーー、ダンスコの修理、加水分解した靴の修理問い合わせがチラチラと来ます。

はい、加水分解したソールは修理出来ます。

というかね、どこの修理屋でも出来る修理内容なんです。

ちなみに、うちと同じ様な方法で修理してくれる店舗も、すでに何件か確認してます。

なので、「お引き受けは難しい」と言う修理店があったとしても、実際は修理出来るんです。

特に専門店を謳うのなら、出来て当り前田のクラッカーです。




むしろ、最初から「当店はPU底は一切修理出来ません」と断っているのならともかく、「難しい」という表現にしてあるのは(出来るけど)何かの理由があって難しいと言ってるだけですからね。

何かの理由については、例えば手間がかかって馬鹿らしいぜとか、修理のやり方が分からんだとか、カネにならんぞとか、失敗が怖くてできないよとか、メーカーに忖度がありましてというような、何らかの理由があるからだと思いますよ。



ただねぇ、ダンスコのPUソール交換って、すでに専門店でない他の店にも実績があるんですよねぇ・・・



堂々と専門店を名乗りながらもミシン掛けのお修理以外は、お修理は「難しい」なんて言っちゃあダメよって事で。


あ、PUソールのお修理に掛かるお値段については、専門店の場合は法外なお値段を言っても良いと思いますよ。

安~いお値段言っちゃうとねぇ、専門店が持つ至高の技術を安売りすることになりますからね~~。

ちなみに、専門店から修理内容の具体的な説明もなく、新品の額以上のお修理のお値段を言われたのなら、「そんなゴミなんか直そうとせずとっとと新品買えよ、この貧乏人めが!」ってあしらわれたんだと思います。




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他店が行ったMBT修理の続きです。

早速「つり込み部分の縫い糸がどうのこうのと書いてあるけど、何のことかさっぱり分からないぞ。」とお叱りの言葉をいただいたのですが、こういう事です。



他店が取り付けていたソールを剥がすと、短冊状の豚革片がこのように貼られていました。
(革片を一度剥離し、業者が貼り付けた目的を確認した後に、元の位置に置いて撮影したため、写真では革片は剥がれた状態になっています)





革片が貼られていた箇所の縫い糸が、グラインダーでの切削作業で削り取られています。




同じ靴の反対側も、同様に削り取られていることが判ります。 



    

他店作業で削り取られてしまった部分を縫い直し、元に戻す復元作業を行います。



縫い直し作業完了です。




他店の作業で広範囲に削り取られてしまった部分も縫い直していきます。




修理用ミシンを使用し、縫い直せば完了です。


と、この様につり込み部分をめくった上で、修理用ミシンでアッパーの革部分とフェルト地のつり込み部分を縫い直せば良いだけですし、縫い直した後でつり直せばよいだけの、業界歴数か月の人でも出来る至極簡単な作業です。


なのに、この業者はなぜ革片を貼って終わりにしたのでしょうか?

ここからは推測ですが、この業者にはこんな感じのバイアスがかかった性だと思います。


・千鳥縫いで縫ってある縫い糸は切らない様に、ポリウレタン材を削り取るぞ~~
     ↓
・あ~~、しまった!!! 手元が狂って縫い糸をザックリ削ってしまった・・・
     ↓
ミシンで縫えば戻せるけど、手間もかかるし割に合わないぜ
     ↓
考えてみれば、元々釣り込みなんてボンドで貼ってあるだけじゃないか。革片で貼っても効果は同じだろ
     ↓
どうせ見える部分じゃなし。ソールの仕上げさえ綺麗にしときゃ、こんな所は誰にも分かんないのさ♪
     ↓
・「業界歴〇5年の確かな腕」がある俺って、マジすごい!!!
 

という感じでしょうか。

ちなみに、「つり込みはボンドで貼ってあるだけだろ!」
という部分、製法からすればその通りだと思います。

負荷のかかるつり込み部分を、わざわざフェルト地に換えて縫い付けしている理由を無視すれば。の話ですが。



でもねぇ、元々縫ってある千鳥縫いを糸切れさせないように削り、しかも失敗して縫い糸を切った箇所には革片を貼ってあったという事は、『切ったらだめだ』という意識のもとで作業し、失敗したので慌ててボロ隠しをしたという推測しかできないんですよねぇ~。

『縫い糸なんて削り取っても構わねえんだよ。』『革片を貼り付けても強度は同じ』という考えだったとすれば、一気に削り取ってから革片をぐるり貼り付けた方が、逆に手間はかからず作業も早いんです。

なのに、わざわざ千鳥縫いを残す様に削りながら、うっかり削り取った部分だけ革片を当てる修理をしたっていうのは、一体どういう理由からなんでしょうかね?

修理用ミシンを持ってて靴の構造も熟知している方が、うっかり失敗して削り取ってしまったというのなら、何も革片なんて貼ることせずに縫い直しすりゃいいじゃないですか。

もし『革片を貼ったほうが良く留まるんだよ』というのなら、わざわざ細切れに繕うのではなく、全周に革片を巻かなかったんですか?と問いたいです。


あと、写真にチラチラ写っている、業者が後付した鋼製のシャンク、これもどうだろ~~と思うんですが、この修理業者に因って元の樹脂シャンクを捨てられてしまった以上、うちではシャンクに関してはどうしようも出来ません。




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久々の更新です。


他業者で修理された「MBT」加水分解靴のオールソール済品を、なぜかうちで再修理することになりまして、この他業者の付けたソールを取り外している最中に指をスパッと切ってしまった性で、作業は予定よりもかなり遅れてます。

いやぁ~~、この【MBT】修理が得意という他業者のやった修理済品の、修理内容があんまりにもひでぇんだもの・・・

この業者が付けたソールを綺麗に外すのだけでも一苦労な上に、変にシャンク入れてあった性で指まで切れて・・・


今回の他業者がやっていたMBTの不都合個所は写真を撮って有りますので、うちでの再修理後の写真も含めていずれ本サイトに上げる予定です。

こうご期待。



しかし、MBTの加水分解したポリウレタンソールをグラインダーで削り取ったというのは、アプローチの方法は別としても、負荷のかかっている千鳥縫いをズタズタに削っておいて、削った縫い箇所の縫い直しもせず、豚革を絆創膏の様にペタッと貼って縫い糸切れ(実際は他業者の作業不手際で起きた縫い糸切れ)補修を終わりにするとか、中に入ってる特殊な形状の樹脂製シャンク(MBTの主要パーツ)は捨てて普通の鋼シャンクに換えてみたりと、MBTの機能を大胆に捨てさってくれた割には、ソールカーブだけ独特なソールの形の再現をしておいて、どうのこうのと有難そうな文句を垂れられてもねぇ~~

それなら靴底は普通の靴底のデザインにした方が性能や機能の面から見てもいいと思うし、修理費も15,000円越えにはならないでしょう?!

うちの場合、MBTのオールソールは14,000円(税別)が基本料ですが、元の樹脂製シャンクは再使用してなるべく元に近づけるよう努力してますよ~。
これがどういう事かは、MBTのオールソールをした経験のある業者なら判ると思うので、ぜひ対抗してきてね~~。





いやさ、業者さんの腕自慢はいいんですよ、いくらしていただいても。

業界歴〇〇年も、いくらでも言っていただいていいんですよ。

それに専門店といくら名乗っていただいても構いませんし。

でも、プロを謳う以上はプライド責任を持ち、見えないところこそちゃんと修理して欲しいんですよね。

プライドだけは高くても、見えない部分は別にいいだろって思ってるナンチャッテ業者ほど、裏ではシレッとひどい事しているもんなんですよ。

そして、どの業者も大体同じようなことしてるから、こりゃひでぇって言うこともまず無いんです。

一般人に見えないところは手を抜いて、見えるとこだけに金を掛ければ儲かる、これはどんな業界でも同じなんですけどね~~



ちなみに、これから作業するMBTの再修理品ですけど、どうやっても元々入っていたシャンク材は入手できないので、大変不本意ですが鋼シャンクのまま再修理する予定です。

あとソールに使用する材料ですけど、なるべく硬度も元に近い様にするべく、気心の知れた材料屋さんとあーでもないこーでもないと打ち合わせてみると、案外普通に作ってくれるもんです。



にしても、ザックリ切れてて仕事にならんぞ・・・


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MBTのオールソール例です。

MBTの輸入業者がソール交換修理の受付を止めたため、販売店も当初アナウンスしていた修理が出来長く履けますという言い方から、履きつぶしてくださいという話に換えている様です。




MBTでよく起きるかかと部分のPU崩壊例ですが、ソール全体も崩壊が始まっていましたので、今回はソールの全交換を行います。




ソールを分解途中の画像です。
内部には独特の形状をしたシャンクが入っており、これをどう戻すかが修理技術者の腕の見せ所でしょうか。
(修理店によってはヒールの無い靴だからシャンクは不要という判断もあるかと思いますが、当店はシャンクを戻しています)




以前と全く同じ硬度のパーツは用意できなかったので履いた時の感じは変わってしまいますが、かかと部分のパーツはソール全体の硬度よりも柔らかい素材にしてあります。
(今回の事例ではソール基部はショアA35、青いかかと部分はショアA30にしてあります)



ソールのカーブラインも計測値に合わせて加工し、元と同じになる様調整してあります。

今回アウトソールはMDソールにしてみました。


ちなみにこの程度の修理であれば、オールソールを受け付けている普通の靴修理店で交換可能です。

ソール硬度やソールラインの形状を無視した単純な交換であれば、他店での費用は1万程度と思われます。

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ポリウレタン製ミッドソールの交換例です。





靴の後ろ半分に使用されている、ポリウレタンミッドソールが崩壊しています。





EVA材を使用して、ミッドソールを作り直し、元のアウトソールを付け直します。

この元のアウトソールを付け直す際は、アウトソールのふちがせりあがっている分だけミッドソール部に溝をつけておく必要があります。





アウトソールを貼り直して、修理完了です。



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