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Title list of 登山靴

他店による登山靴の修理内容です。


つま先が剥がれたとのことで修理のご依頼を受けましたが、単純に貼り直しをするには問題があり、他箇所も含めた補修に掛かる費用は高額になってしまうため、当該登山靴の現在価値から当店としては買い換えをお勧めする判断をしました。




剥がれを起こした箇所(左足つま先部)




剥がれを起こした箇所(左足つま先部)




右足のつま先部分




かかと部分形状




かかと部分切削状況とコバの状態


使用年数経過によるつま先部分摩耗の他にも、貼り換えに伴うコバ切削作業での追い込みすぎでかかと部分もほとんどコバが無くなっている状態です。

電話でお客様に確認を取ったところでは、今回は修理後(ソール貼り換え後)一回目の使用中に剥離が起きたとのことでした。

現物確認でもつま先部分の摩耗は激しく、出し縫い糸も糸切れを起こしている状態であり、この縫い糸切れのまま修正もせずにソールのみ貼り換えを行ったというのはいかがなものでしょうか?




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当店の使用しているビブラム1012ソールは、ビブラム社の分類ではドレス・カジュアル部門に該当し、タウンユース用に作られたソールであるという表現をされている方が居られます。

よく勘違いしている人もいますが、ビブラム1012ソールは同じ品番なのに2種類のソールパターンが存在しています。
しかし日本語で閲覧できるサイト上に出てくる1012ソールは、登山用ではなく一般靴用の1012ソールしか検索結果に出ません。

これは単純に登山用イタリア製1012ソールの取り扱いが当店しかなく、アメリカ製1012ソールは国内で取り扱う靴修理資材店が何件もあるため使用している靴修理店も数多くあり、故にどのように検索しても1012ソール材はアメリカ製の1012ソールという結果になります。

1012が一般用か登山用なのかは、製品をアメリカかイタリアのどの国で作っているかで区別すればよいのですが、現時点で日本国内では当店以外の取り扱いが無いので、当然のことながら2種類あることすら知らない人ばかりが居てもおかしくはありません。

ただ、ネット上の偏った薄い情報だけで、判断をすることは危険かと思われます。


なおビブラム社のサイト上で1012ソールについて確認をしたい場合、
登山用1012ソールを探し出すには、

Select a category⇒Sports⇒Rock&Climing⇒Mountaineeringで検索可能です。
※ビブラム社への事前登録が必要になります

また、ビブラム社のサイトでは「Breithorn 1012」という名称で、

Made in Italy
Type of construction: Blocker
Type of material: Rubber
Type of compound: Antisatico
Type of use:
Repair&Orthopaedics - Work soles
Sports - Rock&Climbing - Mountaineering
Sizes: 356 378 390 412 434 456 478
(Scale measurements : EU) Conversion table

Rubber sole featuring the classic Vibram mountain design. Because of its excellent resistance to wear and high non-slip capacity, together with the special profile with a heel with gradually decreasing thickness (from 14 to 8.5 mm), it is recommended for resoling/manufacturing work shoes and boots.

上記の情報が公開されております。


ビブラム社で1012ソールの説明は上記の様になっており、ヨーロッパの登山靴メーカーが現行モデルでも採用し続けている中-重用途登山靴のソール材でもあり、どう捉えて見ても当店が取り扱っている1012ソールはカジュアル用のソールではないのですが、それでもカジュアル用途のソール材であると断言されてしまってはどうしようもありません。



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登山靴のオールソール作業途中です。





ザンバランは、修理歴が何度かありコバを大分削られてしまっている点と、つま先部分の摩耗度が激しいことから、ミッドソール以下の全交換作業に入ります。

ガリビエールは、中間部の革材が劣化しシャンクの留め金と共に砕けて内部で暴れていたため、こちらもミッドソール以下の全交換作業に入ります。



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登山靴のオールソール例です。




ミッドソール部分が傷んでおり、ソール剥がれを起こしています。




ミッドソールの内部は圧縮パルプ材でひび割れや欠けを起こしていたので、この傷んだミッドソール材の交換も行います。




新しいミッドソールとして革材とゴム材を取り付け、縫い直してからアウトソールを取り付けます。




アウトソールを貼り、トリミングして完成です。

つま先部分は本体に若干の摩耗があったため、ミッドソールとアウトソールを本来ある量だけはみ出す形でトリミングしました。








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他店で修理された登山靴のオールソールを受けた際、ソール分離中に見る状態です。




登山靴のミッドソールを縫っている縫い糸を削り取っています。

いまだにこのような修理をしている業者がありますので、ご注意ください。





次につま先部分だけを拡大した写真ですが、前回オールソール時に見た目をよく仕上げるために登山靴本体の縫い糸近くまで削り込んだため、使用時の摩耗と重なり縫い目から縫い糸が外れかかっている状態です。

上記2例の様になっていても修理は可能ですが、なるべくこの様な修理をする業者には出さないことを強くお勧め致します。



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