フィンコンフォートです。
さて、有る所に、靴店と靴修理店の黄金ロードがあります。
この黄金ロード上に、靴店と靴修理店が立ち並んでいます。
で、「他店で断られた修理もご相談ください」とロード上のお店が謳っている訳です。
更に、「他店で断られた靴だったとしても、当店は基本断りません」というすごい腕のお店もあるワケです。
この黄金ロードを当たっていけば何でも解決できそうなのは、誰にでも分かることですね。
はい、トップの写真、フィンコンフォートです。
一体どういう経緯でうちの手元にあるんでしょうか?
さて、どうしましょう?
とりあえず、ソールをナイフでスライスして。
足し物をして。
完了。
下は他のPU靴、これは違う地域からの依頼ですが。
MBTです。
例のマサイセンサーが壊れますと言うやつです。
多分、本サイトで修理実例に上げると思います。
うーーーん。ここで疑問。
業者が言う「基本断りません」の「基本」って、何が「基本」なんでしょう?
PUが基本から外れているのは、今までの経験からみて間違いない様なんですが。
革底の靴がホンモノノクツであって、PU底はゴミの靴って事でしょうか?
まぁ、売る側にとってPU底の靴ほど儲かるものはないですからなぁ~~
直せませんって言っときゃいいからなぁ~~
直せない靴なんだから、パッと新品買いましょうよ。と畳みかければイチコロです。
それでもどうしても直したいという客には、「お客さん、新品買う金もないの?プッ」って顔すりゃOK。
「一体何しに来たの?商売の邪魔しないでよねっっっ」といった塩対応も、修理希望の客を追い払うには効果的です。
修理する側については、
「PU底はネチョネチョして機械がダメになるんですぅ~。」
(機械はダメにならないけど、ダメになるって言うと修理をあきらめる客は多いんだよね)
「PU底は綺麗に取れないんですぅ~~。」
(ほんとは下の様に綺麗に取れるけど、取れないって言えば大抵あきらめるもんよ)
「だからPU底の修理は無理なんですぅ~~。」
(これだけ言ってあきらめなくても、最後は吹っかければ100%あきらめるのさ)
と、どうしようも出来ない感を出しつつ(あきらめさせる腹積もりをしといて)、表面上は申し訳なさそうな顔をして断ってくるんですから、これまたどうにもなりません。
あぁ、コストの問題で出来ないんですと言うのも有りかも。
コストが掛かるんならお客さんにその分を請求すればいいだけじゃないでしょうか・・・?
と突っ込み出来る内容でも、この業界ってそういう業界なので問題なしなんですよ。
「これの修理?無理。以上。」と速攻で終わらせて、有無を言わせないというやり方も王道です。
修理屋にとってのおいしい修理とは、ピンヒールとかかとの修理、あとは見せ応えのある革底のオールソールですから。
さぁ、ケンイあるマス〇ミ様がよいしょするお店に靴修理の相談に行って、とっても残念な回答を突き付けられたとしても、マス〇ミ様への広告出稿主様が出された結果なんですし、業界歴〇〇年もある神様クラス技術者の御言葉なんですから、アリガタヤとガッショウして帰りましょう。
ほんま、2日間立て続けに直りませんと他店で修理を断られたっていうお客さんが来店したらさぁ、あいつらいったい靴の学校で何を習ってきたのかとか、今業界歴〇〇年なら後〇年経ったら出来るようになるのかとか、よくわからんこと名乗ってるけど一体何様?とか、逆にそっちを知りたくなりましたよ。
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